風通しのよい間取り

風通しの重要性とは?

暮らしやすい家造りのためには、風通しの良い間取りを実現するようにしなければなりません。風通しが悪いと、室内に湿気が溜まってすぐにカビが発生したり、夏場に熱気がこもって必要以上にクーラー代が嵩むようなことにもなりかねないからです。湿気は建物や家具、家電などの大敵でもありますので、大切な資産を守るためでもできる限り風通しの良い環境を整えるようにした方がよいでしょう。特に、盆地などのようにもともと湿気がこもりやすいエリアに家を建てる場合には、通常よりも風通しの良さを意識するようにしなければなりません。施主だけで間取りを考えるのには限界があるので、場合によっては専門家である建築士などにも相談するようにしましょう。

開口部の位置を意識すること

では、風通しのよい間取りを実現するためには、どうすればよいのでしょうか。これについてまず言えるのは、風の通り道となる開口部をしっかりと確保すべきであるという点です。ただし、いくら風通しがよくなるからといっても、必要以上に開口部を増やしすぎるのは考えものです。というのも、開口部からは風だけでなく、外部から光や人の視線も入り込んでくるからです。ドアや窓が多すぎると室内が明るくなりすぎたり、外から丸見えになってプライバシーが守れなくなってしまう恐れもあるため、開口部を設ける際はそういった点も考慮して設置箇所を決めるようにしましょう。そのためには、間取り図を使って風や光の通り道がどうなるのかをシミュレーションするというやり方が有効です。