ライフスタイルに合わせた間取り

間取りの失敗はなんとしても回避を

家造りでこれだけは失敗できないというポイントは間取りです。間取りで失敗してしまうと、リフォームをしなければ改善は困難です。家具や家電の位置を変更するくらいでは、間取りを大きく変えるのは難しいでしょう。だからこそ住宅設計の段階で、失敗しないように調整しておく必要があります。間取りを決めるうえで無視できないのは、ライフスタイルに合わせることです。

家にほとんどいない人よりも、家にいる時間が長い人のほうが、より過ごしやすい間取りを追求する必要があります。些細なストレスであっても、それが毎日続くと大きなストレスになるからです。狭い室内は圧迫感を生んでしまうので、広さを演出するためにもスムーズな動線を意識してください。

家族全員の利便性を考える

毎日キッチンで食事をつくる人であれば、キッチンと冷蔵庫、パントリーなどの総合的な動線にこだわる必要があります。食事はすべて外食で済ませるという人であれば、これらはあまり気にする必要がありません。一日のほとんどを家で過ごす人であれば、効率よく家事ができる動線にしてください。例えば、調理をしながら洗濯やお風呂のお湯張りなどができれば時短につながるでしょう。

大家族の家庭であれば、朝の時間帯は室内が渋滞して狭くなることが多いです。朝を快適に過ごすためには、動線を最適化することが重要です。洗面所とトイレの距離を短くする、これらの動線を広めに設定して渋滞を防ぐ、などの対策が必要でしょう。家造りの住宅設計では、自分だけでなく家族全員のライフスタイルを考えたうえで間取りを決める必要があります。